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   親の思いと子供の事情  

<2016年 6月掲載分>

● 「 家 」 への思い、は時代と共に変化しています 一家一城の主。 親は子供や孫の為にと、資産となる土地、建物を守り、出来る事なら子供たち、孫たちに財産を残す事が当たり前の時代から最近では、其々の家族事情で住宅への思い、必要性も大きく違ってきています。
● 40年近く住み続けてきた1戸建て、南側に広いお庭が有り、駅に歩いて7〜8分。 住環境の整った加藤様 ( 仮名 ) のお住まい。 もちろん2人のお子様もそこで育ち、今は其々の家庭をもって独立。 今では4LDKの戸建てに、ご夫婦お二人でお暮しです。
● 住み慣れた環境、広さも十分のお住まい。 でも今自分達には広すぎる、これからは2人、2LDK位のマンションに引越しをして、ここは、子供のどちらかに使ってもらえば ・ ・ ・ と考えていらしたそうです。
● 実際お子様たちにも相談して、まずは住み替えへの一歩。 と考えていたところ、お子様達からは、自分たちの住まいは自分達で考えるので、両親が築いた財産は好きなように使って欲しい。 とのお答えだったそうです。
● 子供達との同居を考えているわけでは無いので、何の負担も無いのにと思われたそうですが、お子様達にも其々事情があり、子育ての事情、職場の事などで、今の住まいから簡単に住み替えが出来ないというのが、現状のようだそうです。
● 戸建てに住替え。 折角のお話し勿体ないような気がしますが、お子様達もご夫婦で仕事をしていらっしゃると、職場に近くより便利な環境で生活したい、が本音のところのようでした。
● 一億総活躍の日本。 「 家 」 への思いも今までとはちょっと違って来ているのではないかと思いました。 子供のために良かれと思って考えていても時々刻々と状況は変化しているのですね。
● 親の思いと子供の事情 ・ ・ ・ どこにいてもすぐに連絡の取れる現代。 生涯現役を全うするにも其々の立場を理解して自立した生活をすることがお互いのベストライフ。 意味は違いますが 「 孫子のために美田を残さず 」、寄り掛かりの人生から自立した個の繋がり、深いところで結ばれているのを感じました。

                        成田 寿美子



  
 

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